扱いやすさと機能性を意識して水栓を選ぶ
住まいの水まわりの設備は毎日のように家族全員が使うので、扱いやすさを重視して選ぶ必要があります。特に気を付けて選びたいのが水栓金具で、ハンドルの形状や止水の方法も種類によって違います。両手で食器を洗う必要があるキッチンではフットスイッチ付きの水栓もおすすめで、足元のスイッチを踏むだけで水が出せるところが便利です。注文住宅のオプションとしてフットスイッチ付きの水栓を選ぶ人も増えており、調理中の手元の負担も減らせます。シンクやボウルに付着した汚れを落としやすいように、ハンドシャワー付きの混合水栓を選ぶのもおすすめです。水道代の高さが気になる時には、水流を調節していて節水効果がある水栓を選んでください。
車イスに乗ったまま使いやすい水まわり
自分の足で歩くのが難しい家族も安心して暮らせる注文住宅にしたいのなら、車イスに乗ったまま使いやすい洗面台や浴槽を取りつけてください。足元のスペースに余裕がある洗面台やキッチンを用意することで、車イスから降りずに水まわりを利用できます。浴槽の近くに手すりを取り付けることで、入浴時の転倒事故やギックリ腰を予防するのもおすすめです。車イスから降りて入浴しやすいように、手すりの高さや位置はよく考えて調整してください。浴室の近くにはシャワーキャリーを保管するためのスペースを用意するなど、介護が必要な人たちと暮らすことを考えて収納の作り方を考えましょう。トイレや浴室の入り口に開き戸が付いていると、車イスに乗ったまま移動するのが難しくなるので引き戸を採用することを推奨します。