掃除しやすい動線の間取りにしよう
労力のかかる家事の代表は、やはり掃除機や雑巾がけです。隅々まで綺麗にするためには、すべての部屋を行き来しなければなりません。近年はコードレスの掃除機も増えてきました。しかし、掃除機を持ち運ばなければならないのは同じです。掃除の労力を減らす対策として、注文住宅を設計する時点で間取りに工夫をする方法があります。部屋数を減らせば、掃除機をあちこちに持ち運ぶ手間は少なくなります。また部屋の多い間取りであったとしても、ドアの数を減らせばスムーズに掃除機をかけることができるでしょう。家事をする人間が動きやすい動線を考えて、部屋の位置やドアの数を設計することがポイントです。階段がある家も掃除はしにくくなります。掃除が楽になる観点から言えば、ワンフロアの平屋にするのがベストとも言えます。
使う建材選びや部屋の換気を工夫しよう
家事に手間がかからないためには、埃が溜まりにくくてカビが生えにくい建材を使用するのも重要です。例えば床に関しては、細かいタイルを敷き詰めた場合タイルとタイルの隙間に埃やゴミが溜まりやすいです。トイレや浴室の床にタイルを敷くのであれば、1面が大きなサイズにするのが無難と言えます。洗面所やキッチンのシンクは、角があるデザインはカビや汚れをブラッシングしにくいです。角がない丸みを帯びたシンクのほうが磨きやすいです。さらに部屋の換気を多くしたり窓を増やしたりする工夫で、通気が良くなりカビの防止を防ぐことができます。風通しが良くなる窓の配置を考えることも、家事労力を減らすひとつの対策につながるはずです。